お手伝いさんが逃亡する彼氏の実家1

ドイツの生活というと優雅なものを想像していたのですが、私の場合はドイツに行くたびにお金持ちの家の女中にでもなった生活をしています。

というと彼の実家は極めて特殊だったのです。
まず彼は7人兄弟の3番目です。
そして血の繋がった兄弟は、兄と亡くなった弟の2人。

あまりの4人の子供は障害を持った里子です。
里子は戸籍は相手の親にありますが、訳あって他の家に引取られている子供です。

彼の家はかつてビックダディのような大家族でした。
しかし7人の子供のうち、彼と兄を除く5人は障害を持っています。
特に血の繋がった弟は重い難病で24時間つきっきりで介護をしなければなりませんでした。

ビックダディのような他の大家族よりも子育ては想像を絶する過酷さです。

現在は4人の里子のみがいますが、それでも普通の子供ではないので一筋縄ではいきません。

ドイツ語を勉強するために働きに来た留学生を何人も雇って衣食住+給料もあげていましたが、逃げ出した人が1人、2人ではなかったそうです。

私が行った時に雇われていた中国人の留学生も毎日帰りたいと泣いていて可愛そうでした。
周りではあの子も無理かもと囁かれていましたが。

同じアジア人だったからかよく親しくしてくれて、
故郷の味の中華料理を作ったり、折り紙を教えてもらったり、家事の負担を減らして励まして、何とか任期を満了できたようです。

まだ私は弟が障害を持っていて、介護のアルバイトもしていたので彼の実家に行っても少し驚いたくらいでしたが、普通の人が行ったら相当な衝撃を受けるだろうと思います。

それでもとっても楽しくてかけがえのない生活を毎回送っています。
決してネガティブではありません。
洗脳されているわけではなく本当に楽しいですよ!

次回はドイツで毎日送っていた1日のスケジュール、家庭の様子などを書いていきます。

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